今日4月3日(日)『林先生が驚く初耳学! 2時間SP』が放送されます!
毎回、林先生の驚く顔を見るのが楽しみですが、今日はスペシャルなので
いつも以上に驚きがあるかもしれません。
そんなスペシャルに、沈金職人である【前史雄】氏が登場します。
人間国宝でもある前氏と、初めて聞いた沈金という単語に興味津々なので、
早速調べてみようと思います。
人間国宝までの経歴
名前:前 史雄(まえ ふみお)
生年月日:1940年8月15日(75歳)
出身地:石川県輪島市
1963年金沢美術工芸大学美術学科日本画専攻を卒業し、それと同時に、父である前峰氏(人間国宝)に師事し修行を始められました。前大峰氏は養父のようですが、人間国宝である大峰氏から学べたというのはすごく貴重な修行だったと思います。
1968年28歳の時に、第9回石川の伝統工芸展出品の『はまうどの花沈金飾盆』が奨励賞を受賞しました。その後も修行をしながら数々の賞を受賞し、1989年には石川県立輪島漆芸技術研修所次長に就任しました。
1997年第44回日本伝統工芸展で沈金漆箱「十六夜」が日本工芸会保持者賞、第53回石川県現代美術展で、沈金漆箱「木漏日」が最高賞の県美術文化特別賞を受賞。
1999年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
なるほど!人間国宝っていうのは別名で本当は重要無形文化財保持者が正式名称なんですね!
そんなことも知りませんでした。
現在は、石川県立輪島漆芸技術研修の所長となり、日本工芸会石川支部顧問、石川県美術文化協会理事などを務め、後進の指導にも力を入れて活躍されています。
輪島の伝統工芸がずっと後世まで残るよう、後輩たちの育成に力を注いでいらっしゃるんですね。
前史雄の作り出す沈金って何?
また振り出しに戻る感じですが、【沈金】(ちんきん)って何でしょうか?
沈金というのは輪島塗の加飾技法のひとつである。漆器にノミなどの刃物で模様や絵を彫りこみ、そこに金粉や金箔を貼ったり摺りこんで彩色を施す技法だ。 引用:Revalue Nippon
「沈金」は、まず「沈金ノミ」(沈金刀とも言います)という道具を使い、漆器の表面に絵柄を彫ります。つぎに、彫ったところに漆をひいて、その中に「金粉」や「金箔」を刷入れます。漆が接着剤がわりになるので、漆器の表面をふきとると彫った部分に刷入れた金だけが残り、絵柄が金色に浮かんできます。その様子がまるで「金が沈んでいるように見える」という意味で「沈金」と呼ばれているようです。
引用:山久漆工株式会社
金が沈んでいるように見えるから、沈金なんですね。細くて繊細な作業なんでしょうね。
石川県金沢市は日本一の金箔の産地であることからも、沈金の技術関しては独自の発展を遂げているようです。
前史雄さんの作品や気になる値段については次のページで。