能勢博先生の教える攻めの熱中症対策は、牛乳が鍵?

能勢博先生の提唱する「インターバル速歩」が健康にいいことはよくわかったのですが、それがどう熱中症予防につながるのでしょうか。そして牛乳がどう関わるのか気になります。

暑さに強い体を作るポイントというのが3つあるらしく、どうやらそのことと深く関わっているようです。

まず1つ目は、暑さに対して体を適応させること。これを「暑熱順化」というそうです。暑熱順化すればをすることによって、僅かな体温の上昇で汗がかけるよう になり、熱を放散しやすい体になるようです。

2つ目は、「血液を増量」させること。汗の原料は血液なので、血液を増やせばそれだけ汗をかきやすい体質になります。

3つ目が「足の筋肉ポンプを鍛えること」です。暑い中で立ちっぱなしでいると倒れてしまう、いわゆる「熱失神」になるのは、足に流れた血液が溜まって心臓に戻りにくくなり、心臓から脳に十分な血液が行かなくなることが原因で起こるようです。

この熱失神というのは、熱中症の中でも最も軽い症状だといいます。夏場における 救急搬送の多くが、こうした熱失神を発症した患者であると考えられているようです。

有効な対策は足の筋肉を鍛えることです。筋肉が発達すれば、筋肉がまるでポンプのように弛緩、収縮して、血管に圧力を加えやすくなり、その圧力によって心臓に血液を戻しやすくなります。

この3つのポイントを全部クリアできるのが、「インターバル速歩」と「牛乳」だというのです。

なんとなくインターバル速歩は足の筋肉ポンプは鍛えられそうだな…とわかるのですが、牛乳!?とは繋がりませんでした。

出典:http://healthil.jp/10328

出典:http://healthil.jp/10328

インターバル速歩後1時間以内に牛乳(乳製品)を摂取すると暑さに強い体になるようですが、なぜなのか調べてみると、それをすることにより『血液量』が増えることが重要なようです。

血液量が多くなると、多くの血液が心臓に戻ってきますから、心臓は多くの血液を皮膚に流すことができます。皮膚に多くの血液が流れれば、当然、汗を作る汗腺にも、汗の原料となる水分、電解質が行き渡り、汗をよくかけるのです。

引用:毎日新聞「医療プレミア」

運動の直後は、肝臓で作られるアルブミンの合成が増加します。そのタイミングで、乳たんぱく質(牛乳・乳製品)を摂るとさらにアルブミンの合成が増加。

血管内の血液が「濃い」状態になり、それを適正な薄さに戻すために、血管外から水分が入ってくる、そのため血液の量が増える、という仕組みです。

すごいシステム!体ってすごいですね。

インターバル速歩などややきつい運動の直後に牛乳を飲む習慣を続けると、血液が増え、発汗速度や皮膚血管の開きやすさが改善し、足の筋肉も増えることが、能勢博先生の関わってきた実験によって証明されています。

これで、暑さに強くなり、熱中症予防になるわけですね。すごい勉強になりました。

しかも、ジムに行くより手軽でお金もかからないですしね。番組でもっと詳しく教えてくれると思うので楽しみにしています。

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まとめ

関東地方も間もなく梅雨が明けると思いますが、本格的な夏を前に熱中症対策必要ですよね。

「インターバル速歩」も大切ですが、行う時間帯にも注意をしないといけないですね。熱中症予防にやっているのに、それで熱中症になってしまってはいけないですからね。

これからの時期、運動は涼しい時間帯などにしたいと思います。そして、何より、無理のない程度が一番大切ですね。