金子哲雄さんが妻・金子稚子さんに残したものは?

末期の肺カルチノイドと診断され、闘病期間500日、41歳の若さで亡くなった流通ジャーナリスト、金子哲雄さんを妻・金子稚子さんは在宅で支え続けました。

金子哲雄さんは多くの愛を注いでくれていました。それは亡くなった後も変わらず、妻・金子稚子さんを信頼し色々と残してくれているようです。

まず、金子哲雄さんは自分の死後、金子稚子さんが困らないよう、お世話になった方々に感謝を伝えられるように葬儀を含め、全てをご自身でプロデュースしました。

金子稚子さんは通夜から四十九日までを代行し、遺作となる著書『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』(小学館)の出版作業を引き継ぎました。

金子哲雄2

そして、金子哲雄さん自身が自分の死後「ただちに引っ越せ」と指令を出しており、金子稚子さんは1人暮らしを始めるための新居に移られたそうです。

金子哲雄さんが亡くなる直前に「死んでも僕が守る」という妻への約束通り、亡くなった後も優しさが伝わってきます。

金子哲雄さんからお願いされている数々の宿題があるようで、それを考え行動していると、2人で頑張っているような感じになるのでしょうね。

宿題の内容など、「爆報!THEフライデー」で紹介してくれるのでしょうか。

金子稚子さんの現在は?講演会開催?

夫・金子哲雄さんの闘病、そして別れから、死生観について考えることが多くなっていた金子稚子さん。

2014年10月2日に株式会社LTNを設立されました。夫・金子哲雄さんをみとった体験を基に、在宅終末医療や死について社会に考えてもらう活動を行っています。

LTN(ライフ・ターミナル・ネットワーク)代表として、いつか迎える「その時」のために、情報提供やワークショップの開催も行っているようです。

そのほかにも、日本医療コーディネーター協会の顧問なども務めています。

金子稚子さんは、話題となったエンディングノートや終活に対し、違和感をもっています。

それは、死のその時まで、金子哲雄さんは一瞬たりとも「終わり」に向けての活動をしていないかったからです。

「終わり」ではなく、死後の準備をしていて、自らでプロデュースしていて、死後は新関係に変化していくようです。

金子稚子2

金子稚子さんは講演会も行っています。

講演テーマの例としては、

  • 死ぬことと、生きることは同じ
  • エンディングノートはいらない
  • “死ぬこと”から考える、生き方
  • 考えてみませんか?死後から始まる“死者との新しい関係”

などとなっています。この講演会も、金子哲雄さんが支えているんでしょうね。

誰もが平等にその時を迎えるので、その時の準備というのも大切ですね。自分自身の準備も、家族の準備も必要ですしね。

講演会は、単なる体験談にとどまらない終末期から臨終、さらに死後のことまでをも分析的に捉えた冷静な語り口は、医療関係者、宗教関係者からも高い評価を得ているようです。

冷静に語れるのは、泣きじゃくった経験などを乗り越えてきたからなんでしょうね。

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まとめ

今回は流通ジャーナリスト・金子哲雄さんと奥様・金子稚子さんとの闘病から、最期の時、そして死後を通して色々と考えさせられました。

当事者ではないので、その時の感情をそのまま理解は出来ませんが、想像するだけで苦しくなりました。

でも、その後の生活や

姿形は見えなくても、夫は今も一緒にいて、「あの世担当が夫」「この世担当が私」と役割分担している気がしています。

という、インタビューでの金子稚子さんの言葉に、ただすごいなと実感しました。

「爆報!THEフライデー」で今まで語ってこなかったことも、語ってくれるかもしれません。お二人の絆確認できますね。